現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
理緒達が、部屋の中へ視線を移すと、洋館内と同様に薄暗かった。


そのため、中の様子は分かりにくい。


「あれぇ?一昨日は、ロウソクがついていたよねぇ?」


「ああ」


「占い師のオジサン、いる~!?」


部屋の中に向かって、理緒が叫んだ。


しかし、反応はない。


「いないのかなぁ?」


「みたいだね」


「要するに、逃げられたって訳か…!」


――ドンッ。


洋館の壁を蹴りながら、幹彦が悔しそうな顔をした。


それとは対照的に、純輝はドコか安心した様な顔をしている。
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