現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
幹彦が、話を続ける。


「しかし、京極は一言も、占い師が幽霊だとは言ってない」


幹彦の言葉に、全員がハッとした顔をした。


「あの占い師が、幽霊じゃないって言いたいのかい?」


「それは、まだ今の時点では判断し兼ねる」


「木下。アンタは、どうしたいんだい?」


「俺は一度、今回の事を京極に話してみるべきだと思う。霊感のあるアイツと俺達じゃ、何か違った見方が出来るかも知れない」


「私は賛成だけど…、インフルエンザで学校に来てないんでしょ?」


「今日で、京極が学校を休んで二週間が経つ。そろそろ、治る頃だ」


「それなら、問題ないね」


流依の言葉に、理緒と純輝も頷く。


「今日、帰ったら京極に電話して、簡単な事は説明しておく」


「頼んだよ」


「ああ」


流依の言葉に、幹彦が頷いた。
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