かけがえのない宝物
店に着くと日曜日なのにスーツをきたおじさんが手をあげていた。
母親に従い俺もそのテーブルについたっけ。
『君が聖也君だね。私は、三嶋隆二(みしまりゅうじ)だ。』
どこか威圧感のある言い方。
――苦手――
第一印象は最悪だった。
他にも何か話した気はするが、あまり覚えていない。
ただ、母さんが母親ではなく一人の女で居た事は間違いない。
それがより一層俺の闇を深くしたんだ。
メニュー