社長と小悪魔ハニーの年の差婚

~美古side~

やっぱり、不妊の原因は私にあった。



キチンと治療すれば、子供を授かる可能性はあるけど、私は不安だった。



トーマをこれ以上、心配させまいと気にしてないように前向きな振りをしてるけど…


私の心は苛まれていた。



麻古姉に相談して、少しは気が晴れたけど。

それはその時だけで、また、心はどんよりとした暗い雲に覆われる。

今にも泣きそうな瞳。



珍しく、仕事中に、トーマからのメール。


私の凹んだ心を理解したかのような励ましの内容。


泣きそうな瞳に、宿る希望の光。



私の口許に微笑みが戻る。





< 114 / 212 >

この作品をシェア

pagetop