社長と小悪魔ハニーの年の差婚
ACT11 戻れない過去

~透真side~

栗原の子供の入院は長引きそうだった。


1日や2日では無理はコトはわかっていたが。


もともと要領のいい麻古は直ぐに、秘書の仕事にも馴染んだ。



「社長、今日のスケジュールですが・・・」


「・・・」
マズいことに明後日は京都に出張。それまでに、栗原が戻って来てくれたらいいけど。


「もし、栗原が明後日の出張までに戻って来なかったら、明後日の出張にもお前…付いて来るのか?」


「はい、当然です…」



「当然って言われても…ところで、お前…澪生には俺の秘書にしてるコト、話したのか?」



「いいえ…澪生は酷い、ヤキモチ焼きで…話せば面倒だから…何も話してないわ」



「そうか・・・」


俺は頬杖を付いて、考え込む。


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