社長と小悪魔ハニーの年の差婚
「ああ~大変だ…」


トーマは紙を折り畳み、封筒の中に戻した。



「週に一度…ホルモン注射を打たないといけないの」


「術後の治療法はここへ来る前に…槇村院長から訊いた…」


「そっか。さすがはトーマ…」


「お前一人に苦しい思いをさせるけど、辛い時は俺に気を遣わず…言ってくれ…俺もできるコトはするから」



「うん…じゃあ~トーマ…キスして」


「キス?あ…」


私はトーマにキスをねだった。


トーマは寝てる私に近づこうと立ち上がった。



「濱部さん、検温の時間です!」

看護師さんが、ノックして入って来た。

トーマは慌てて、不自然な笑顔を作り、挨拶。
私はその態度に、大笑い。





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