社長と小悪魔ハニーの年の差婚
「ゴメンなさい・・・」


「たくっ」


トーマは私に背を向けて、肘掛け椅子の背凭れに掛けておいた上着を手に取った。


背を向けるトーマに私はお名残惜しく、抱きつく。



離れたくない…



トーマにはまた怒られちゃうかもしれないけど…

まだ、離れたくない…



「美古お前にも仕事あるんだろ?」


「うん…まぁー」



時間がないのはわかっているんだけどね・・・



私はトーマの上着を着せる。



「…今夜も早めに帰るから…それまで我慢しろ」


「うん」

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