社長と小悪魔ハニーの年の差婚
ACT9暴かれた過去

~美古side~

仲直りしたものの、タイムオーバーでキス以上のコトはできなかった。



妙に熱の帯びた身体が辛い。



私の目の前で何くわぬ顔して、朝食を食べるトーマ。


「どうした?美古」


「別に…」


欲望と理性の切り換えの早いトーマが少し羨ましい。



「社長に美古さん…後でお話があります」


トーマの隣で黙って、食べていた栗原さんが急に口を開いた。



「なんだ?」


「ここではあまり…」


栗原さんは語尾を濁して、給仕をしてくれているお手伝いの古平さんを見る。



「3人で内密なお話ですか…私…席外します」



「すまない。古平さん」

古平さんは私たち3人を食間に残して、出て行った。







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