胸の音‐大好きな人へ‐


そうしたキッカケをスタートに、俺達の付き合いは2年以上続き、現在に至る。


春佳のことは決してほめない。

彼女にベタボレなキモくてウザイ男って思われたくないからね。

春佳と一緒に街で買い物したり映画見に行ったりしたら、道行く人々に視線をやるそぶりを見せ、わざと春佳とは違うタイプの女をほめた。


巨乳も美人もスタイルいい女も、ぶっちゃけ興味ない。

客観的に見て綺麗な女かどうかくらいパッと見で分かるけど、

「可愛い」
「愛しい」
「守ってあげたい」

そう思えるのは春佳だけだから。


春佳には報告してないけど、高校の時、他のクラスの女子や後輩からたまに告白されたりもしたけど、即、お断り。

「春佳とマジで付き合ってんの? どこがいいわけ? あたしの方がマシだよ絶対」みたいなこと言ってくる女もいたけど、

「性格ブス直してから来い、バカ女」と返して追い払い、以降、話しかけられそうになっても卒業まで完全無視した。

春佳が聞いたら傷つきそうなことをわざと口にするようなヤツは嫌いだ。

< 40 / 74 >

この作品をシェア

pagetop