胸の音‐大好きな人へ‐
つーか、嫌いになったんなら嫌いになったってハッキリ言ってくれ。
その方がいい。
別れ前提の距離置きだとしたら、こうやってウダウダ考えてる時間すらむなしいじゃん。
良い未来が待ってるっていうのなら考える意味もあるかもしんないけど、どうせ別れるのにアレコレ考えてもさ……。
いや、春佳のことだ。俺に気ィ使って、わざと優しいやり方で別れの気配を匂わせてんのかも。
っていうことは!!
この前アポ無しで急にアパートに来て俺の大好物を作ってくれた時には、もう春佳の中で俺との別れのカウントダウンが始まってたとか!?
『別れるつもりでやってきたけど、最後にいい想い出を』的な感じだったとか!
ううん! だったら、夜一緒に寝たりしないだろうし、メシ作ってサッサと帰るよな?
日帰りできない距離じゃないんだし、あの時はまだ夕方で電車でも帰れなくはない時間帯だったし。
ていうか、春佳と別れたら俺、誰とメールすりゃいい?
ひそかにカフェ巡りして春佳の好きそうなスイーツ探ししたりしてるのに、その趣味もやめなきゃなんないよな!?
つーか、ケータイん中にある春佳の写メとかどうしよう!
二人で撮ったプリクラの画像は赤外線でケータイにも移したのに、それも別れたら削除対象!?
あー! もお!!
どうしよう。