王子様と林檎飴
≪ 彩side ≫






「俺のことは亮って呼んでくれ」







だなんて
男の人を呼び捨てになんて出来ないわ






そもそも私のことを彩と呼ぶのは
両親と数少ない友達だけですし、、






知り合ったばかりの男の人に
呼ばれるのには少し違和感がある







「いえ、呼び捨てにだなんて出来―――」






「なんだ?男になれていないのか?」







彼がそう言ったのは私が赤面していたから。






彼はフっと笑って「可愛いな」だなんて
私はなんだか悔しくなって




「そんなことはありません。亮とお呼びします。」




なんて言ってしまったの。
< 10 / 28 >

この作品をシェア

pagetop