王子様と林檎飴
「おい、お前。名前は?」





思わずお前だなんて言っちまった
短気なのはよくねぇと思うが無視されるのは辛い






一瞬ムスっとした顔をしてから女は





「猫柳彩です」





と名乗った。





つい俺は笑顔になっちまって







「彩って呼んでもいいか?」






と聞いた。
彩は少し戸惑ったような顔をしてから






「お好きなように呼んで下さい」







と答えた。
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