王子様と林檎飴
教室に入った瞬間俺の右手は既にガッツポーズ





あの女が居るじゃねぇか
ボーっと黒板を見つめているのが可愛いな






席を確認すると隣






―――――またも右手にガッツポーズを
作りそうになるのを抑え、意を決して話しかけてみる







「俺、長岡亮。隣の席だしよろしくな。」







……き、緊張した。
声が上擦ってたりしなかったよな?







頬杖をつきながらこちらを向いた顔を見て
思わず赤面しそうになっちまった






だが返事が無い
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