【短】俺だけのお姫様
俺は彼女に近づくにつれ、スピードを落とし



彼女のスピードに合わせながら、自然に横に並ぶ。




いつものこと。



「あっ廉♪...おはよっ」

「....ん。...はよ」


彼女は横から俺を見上げ『ニコ』っと可愛い笑顔で
微笑むと....俺のブレザーの袖をさりげなく掴んだ。


彼女こそ、俺の大切な人。



高野芽衣。



そして袖を掴むのが、照れ屋な芽衣からの


゛手を繫いで゛ってサインなんだ。




ったく....可愛いことしやがって。



いつものことなのに、芽衣には本当....



あきない。



くるくる変わる芽衣の表情。


笑っているとき

怒っているとき

困っているとき

泣いているとき


照れているとき....


笑っている芽衣は、本当可愛くて

キラキラしているんだ。


もちろんそんなときの芽衣が好きだけど...


俺はどんなときでも、『芽衣のこと』がすきなんだ。
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