星になった君
絶望
電話の発信元は夏希さん。


「もしもし…。」


と出ると

「グスッ、グスッ…。」

と泣き声が聞こえてきた。

私は訳が分からず


「どうしたんですか?」

と聞いた。その声も震えていた。


その問いに夏希さんが

「怜奈ちゃん…。颯くんが…だって。」


と消え入りそうな声で言った。


私は聞こえなかったので聞き返すと


颯がたった今、息を引き取ったというのだ。



私は思わず携帯を取り落とした。
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