先輩と後輩の**つめの季節



ギャラリーが奇声をあげているなか野島が夏美の元へ行きスッと手を差し伸べた。



指名された女子はステージ行かなくてはならない。



戸惑う夏美に

斉藤が
「夏美さんっGO!!!」


なんて言うから夏美は困った顔をしながら手を取りステージにあがった。


俺が立ち上がろうとした時夏美と目があった。


夏美は笑ってある行動をとった。



だから俺は大人しく座った



「お名前教えてくれますか?」


「さっ佐々木夏美です…」


「夏美さん。よかったら俺と最後の花火一緒に見てくれませんか?」


「はな…び?」


「後夜祭で花火を手を繋ぎながらみたカップルはなんちゃらって伝説があるんですよ、男子校なのに」


王子っぽい笑顔で笑いかける野島はやっぱりかっこいい。





今すぐ舞台にあがって奪い返したい。

けどそうすれば夏美は一人残された野島のメンツがつぶれてしまうんじゃないかって考えて申し訳ない気持ちにきっとなる。

そんなの夏美は望んでいない。
夏美がちゃんと断るまで、自分の足で戻ってくるまで





俺は待っていればいい。





< 53 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop