しゃぼん玉

メイの容姿が翔子に似ているということも、翔子のストレスの原因になった。

パッチリと大きな瞳をしていて、痩せ型のメイ。

大人になったら、モデルや歌手になってもおかしくないその可愛さ。


翔子は、年々年老いてゆく自分の肉体と、まだ成長途中であるメイの見た目を比較するようになった。

舞台女優になる前から、自分の全てに自信を持っていた……。


“この子も大人になれば、かつての私のように皆に注目されて、輝かしい未来を手に入れる……?

女優にはならなかったとしても、その見た目で男に好かれて、幸せな人生を送るの……?”

そう考えたら、もう、怒りと嫉妬心しか湧いてこなかった。

“私はこんなに不幸せな結婚生活をするはめになったのに、

この子はなぜ、私の子供ってだけで、幸せになるの??


許せない……。

そんなの、ありえない……”

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