しゃぼん玉

リクと別れたミズキは、マナと共に帰路につく。

穂積メイに言われたことは衝撃的で、とてもつらかった。

かつて、リョウのことで心ないことを言ってきた同級生達の言葉以上に威力があって。

それと同時に、自分にはメイの痛みを理解することは出来ないのだと思い知って…………。


マナは、メイの言動に反感を覚えながらも、メイに対し、かつての自分に似たものを感じ取っていた。

全ての人間関係を拒絶するようなメイの瞳。

今のマナはそんな風に見られないけれど、マナも、小学五年生から高校三年の夏まで、傷つくのが怖くて他人と深く関わらないようにしていたのだ。

ゆえに、自然とこんな疑問が口から出ていた。

「穂積さんさ、本当に一人でいるのがいいって思ってるのかな。

本当は、誰かに助けられたいんじゃないかな。

つらいって言いたいのを、我慢してるんじゃないかな?」

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