しゃぼん玉

リクは、さきほど穂積家にやって来た、弁護士·宇都宮のことを二人に話した。

それを聞いてミズキは心から安心し、そして、すごく嬉しくなった。

「よかった……。

穂積さんが普通の生活を送れる日も近いんだね」

「はい!

それまでメイには俺ん家に居てもらうんで、問題ないっす」

マナも安堵し、

「リク君と宇都宮って弁護士がいれば、もう大丈夫だね。

私達が出ていくこともないかっ。


ほんと、よかった。

穂積さんの身近にいい大人がいてくれて……」

「俺もメイにはできる限り協力するし、メイがまたミズキさんに脅迫しに行かないようちゃんと見張っておくんで、安心して下さい」

リクのキラキラした表情を見て、ミズキとマナは、

“穂積さんはもう大丈夫だね”

そう思い、この件から身を引いた。

メイの心の傷が回復することを願って……。

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