しゃぼん玉

全て食べ終わった二人。

リクはゴミを片付けると、

「これからちょっと出かけよ!」

「えー。めんどくさい。

歩きたくないー」

メイは即却下したが、

「さっき、ミズキさんにお金返しただろ?

メイそれで服買うって言ってたのに、買えないじゃん。

だから、代わりに俺が買ってやる」

「え?」

メイは不信感をあらわにした。

リクはウソをついて、

「メイに着替え貸すと、すぐ汚すんだもん。

俺の大事な服、どんだけダメにする気ー?

メイはメイので、ちゃんと持ってた方がいいって、絶対。

好きなの選んでいいから」

「……ま、そういうことなら」

下心満載なプレゼントではないと理解したメイは、素直にリクに服を買ってもらうことにした。


メイはリクの家に泊まるようになってから、リクの着替えを借りており、食事や歯磨きなどでよく汚してしまっていたのだ。

リクは、さきほどメイの家から持って来た着替えを見たときから、メイの物を買ってあげたいと思っていた。

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