しゃぼん玉
「これどう?
メイに似合うんじゃない?」
「えー? どんな趣味してんの?
絶対イヤ」
そんなやり取りをしながらメイの衣服を購入し、二人はリクの家に戻った。
メイの選んだ服は外に着て行くオシャレな物ばかりだったので、結局、夜間の着替えはリクのものを貸りることになった。
その日の夜、ミズキはナナセに電話をした。
穂積メイに、弁護士がついたことを報告したかったからだ。
電話に出たナナセは、ついさっき帰宅したばかりだと口にした。