しゃぼん玉


その頃ミズキは、サークルの飲み会に参加していた。

マナとシュンもそれに参加している。

ミズキは、最近ナナセに会えないゆえの寂しさを、サークル仲間との関わりで打ち消すようにしていた。


ミズキ達三人は、入学後すぐ旅行サークルに入ったのだが、経費の関係で旅行は年に一度しか行けないので、こうして毎週、メンバー全員で飲み会やスポーツをして楽しむ活動がメインとなっている。


ミズキはサークル仲間と明るく話しながらも、ポケットのケータイが振動しているのに気づき、

「ごめん、ちょっと抜けるね」

と、店の外にでた。

もしかしたらナナセからの電話かもしれない。

そんなミズキの姿を、マナとシュンは視界の隅でとらえていた。

「ミズキちゃん、急に出て行っちゃったね。

けっこう飲んでたみたいだし、気分悪くなったのかな?」

「かもしんないな。

行ってみよ」

マナとシュンも仲間達との会話を中断し、ミズキを追って店の外に出た。

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