しゃぼん玉

冬に近い秋の夜風が、ミズキの髪を撫でる。

仲間達と会話していた時の気分が飛散し、心から熱が奪われていくようだった。


「ミズキちゃん、大丈夫??」

「けっこう飲んでたし、俺らだけ先に帰る?」

ミズキを心配したマナとシュンが駆け寄ってきた。

優しい友達二人を前にして、ミズキはその場でしゃがみ込んでしまう。

「ミズキちゃん、やっぱり飲みすぎだよ。帰ろ?」

「ああ、そうしよ!

送ってくし」

シュンはこの飲み会に車で来ていた。

もともとアルコールに弱い体質のシュン。

付き合いで飲酒もするが、本当は酒が苦手なため、今日は一滴も飲んでいないらしい。

「ありがとう……」

酒のせいなのか。

リクからきた知らせのせいなのか。

頭がフラフラするのを感じたミズキは飲み会を抜け、帰宅することにした。


帰りの車内でミズキは、リクから届いたメールのことを二人に話した。

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