しゃぼん玉


アイリを待っている間、ミズキはナナセにこんな話をした。

「アイリちゃんに元気になってほしいとは思うけど……。

正直、今、微妙な気持ちなんだ……」

ナナセも戸惑うように視線を泳がせる。

普段ジムでアイリから聞いていた、アイリの彼氏の話をした。

「俺も正直、アイリちゃんにとって良くないんじゃないかって思う」

ミズキはうつむき、

「知らない子供にお菓子買ってあげたりして、いい人なのかもしれないけど……。

アイリちゃんに対しての彼氏の態度、冷たいなって思った。

私も、こんなところまでついて来たくせにこんなこと言ったらダメなんだけど、仲直りをすすめて本当に良かったのかなって、迷ってる……。

アイリちゃんは彼氏と別れたくないって言ってたから、その気持ちを一番に考えたら仲直りするしかないと思って、こうしてついて来ちゃったけど……」

ミズキは、更衣室でアイリに話を聞いた時から胸にあったモヤモヤを、ナナセに打ち明けたのだった。

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