しゃぼん玉
寒々しいほど暗く陰(かげ)る公園。
日が落ちるのが早いこの季節の公園には、子供が一人もいない。
老父が犬の散歩ついでに、ベンチで座っているだけだ。
敷地を取り囲むように植えられた落葉樹の木々が、葉が少ないわりにざわざわと音を立てている。
「メイ、元気でやってる?」
リクは、一番気になっていたことをメグルに訊(き)いた。
メグルは明るくはじけた表情で、
「うん。元気だよ。
毎日、飯すっげー食べてるし」
メグルは、自分の祖父母達がメイを歓迎し、毎晩たくさんの手料理をメイに差し出していると話した。
ミズキも、その話を聞いてあたたかい気持ちになる。
“よかった……。
穂積さん、ちゃんとご飯食べれてるんだね”