しゃぼん玉

――あんたが手伝うと台所汚れるから嫌――

――私一人でできるから、手伝いなんていらないわよ――

――うっとうしいなぁ!! 邪魔!

あっちに行け!!――

――人は人! ウチはウチなの!――

――あんたに手伝いなんかさせたら、まずくなるだけよ!――


そう言われるのは心のどこかで分かっていたのに、メイは母とキッチンに並ぶという願望を捨て切れなかったのだ。

料理の腕前……下手、上手など関係なく、ただ肩を並べて、母と笑い合いたかった。

それだけだった。


メイは清がハンバーグを焼いている姿を見て、それに母の面影を重ねていた。

無意識のうちに……。

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