しゃぼん玉
それからリクの自宅前でリクと別れたミズキとナナセは、マナを送るというシュンの背中を見送り、自分達も星崎家に戻ることにした。
リクに宇都宮の名刺をかしてもらえたのは大きな成果だが、今日はもう遅い。
明日再び調査しようという話にまとまった。
夜さえ来なければ、このまま動いていたい。
皆そう思ったが、大学の講義をおろそかにするわけにはいかない。
特に、ミズキとマナは……。
すっかり日も落ちて真っ暗な空。
辺りの民家から漏れる光の数も、少しずつ減り始めている。
だいぶ冷たくなってきた風を頬に感じながら、ミズキはナナセと共に星崎家へと歩いていった。
「送ってくね」という言葉の代わりに、ナナセはミズキに向かって手を差し出す。
ミズキはその手を取った。
「ナナセ君から手つないでくれるなんて、嬉しいな」