しゃぼん玉
手切れ金の有無など関係なく、リクはメイと関わる気満々だったが、やはり、こうして手元に金があるかないかで、気持ちも違ってくる。
いや、金銭の絡みがあるかないかなど、リクには関係ないのだ。
たとえメイが金を受け取って使ってしまったのだとしても、メイを避ける気なんてないのだから。
メイが住む場所や食べ物に困るくらいなら、むしろ、この金を使って欲しかった。
そう考えているうちに、リクは昨日メイに言われた言葉を思い出した。
母親の手によって男に売られそうになったから、この金を使って家出する。
たしかにメイは、そう言っていた。
「メグルちゃん!!
メイは!?
また、どこかに行っちゃったりしない??」
急に声を張り上げたリクに、メグル、シュン、マナは驚く。
「大丈夫だよ、リク君。
メイのことは、ウチのじいちゃんとばあちゃんが付きっきりで見てるからさ」
メグルはリクを安心させるために笑ってみせた。