しゃぼん玉

手切れ金の有無など関係なく、リクはメイと関わる気満々だったが、やはり、こうして手元に金があるかないかで、気持ちも違ってくる。

いや、金銭の絡みがあるかないかなど、リクには関係ないのだ。

たとえメイが金を受け取って使ってしまったのだとしても、メイを避ける気なんてないのだから。

メイが住む場所や食べ物に困るくらいなら、むしろ、この金を使って欲しかった。

そう考えているうちに、リクは昨日メイに言われた言葉を思い出した。

母親の手によって男に売られそうになったから、この金を使って家出する。

たしかにメイは、そう言っていた。


「メグルちゃん!!

メイは!?

また、どこかに行っちゃったりしない??」

急に声を張り上げたリクに、メグル、シュン、マナは驚く。

「大丈夫だよ、リク君。

メイのことは、ウチのじいちゃんとばあちゃんが付きっきりで見てるからさ」

メグルはリクを安心させるために笑ってみせた。

< 627 / 866 >

この作品をシェア

pagetop