しゃぼん玉

正美はゆっくり、ミズキの言葉を飲み込むように瞳を閉じると、

「あなたのお名前は?」

「星崎ミズキです」

「ミズキちゃん、ね……。

あなたは?」

正美はミズキの横にいたナナセに視線を向けた。

「東藤ナナセです」

「ナナセ君……。

ミズキちゃんとナナセ君は、リクより一つしか歳が違わないのに、しっかりした考えを持っているのね」

ミズキとナナセは何と言っていいのか分からず、床を見つめていた。

正美は切なげにまつげを伏せた後、小さく笑い、

「お客さんが来てくれたから、お茶を出すわね。

あなた達も、良かったら手伝ってくれないかしら」

「はい、やります」

ミズキは微笑んでそう返し、ナナセもうなずく。


正美は二人をダイニングに案内した。

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