しゃぼん玉
ヒデトは中学~高校まで、バスケ部に所属していた。
しかし、大学に入ってからはそういう活動をしなくなったそうだ。
「バスケはやめた。
今は、学校とサークルで手いっぱい」
ヒデトは、大学での遊びが充実して楽しいと話した。
“よかった。ヒデト、元気そう。
私のせいで落ち込んだりしてなくて、安心したよ……”
そんなミズキの感情は、自然と顔に表れていたらしい。
ヒデトは穏やかな表情のまま、切なげにまつげを揺らす。
「……最近、彼女もできたし」
「よかった。
ヒデト、幸せにやってるんだね」
ミズキの心には、安心感と同じくらい寂しさが込み上げていた。