コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
「遥、おまえマジでやめろよ!!」
完全に怒っている桐山くんがわたしをかばうように割ってはいる。
「兄貴には関係ねーだろ!
彼氏でもねえくせに。」
「・・・・。」
そう言われて黙り込む桐山くん。
「綾、どうしたの?なにこれ・・・。」
今登校してきたのか、律子が隣にいた。
「律子~~~!」
救いの存在に、律子にすがる。
「どういうこと?綾。」
ちーちゃんたちも、事情を話せと迫ってくる。
わたしは、目の前の状況に苦笑して
桐山くん家に勉強しに行った日のことを話した。
話したあと、みんなはすごく驚いた顔をしていた。
「てか、綾と桐山くん、付き合ってるんじゃないの?」
一番最初に発された言葉はこれ。
「付き合ってないよ!」
まだ、こんなでたらめを信じてる子がいたのか。
でも、夏休み前に広がって
そのまま否定する機会もなく休みになっちゃったから
しょうがないのかな。