コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~


去っていく二人の

後姿を見て

栄一は思う。




・・・・これは、本当に困ったな。



大切な幼なじみに彼女ができた。

人づきあいが苦手なあいつに。


それに、すごく表情がやわらかくなっている。

きっと綾菜ちゃんのおかげだ。

このまま二人を応援したい。



でも、
そうすると

俺のもう一人親友の恋は応援できないことになる。

ずっと一途に、あいつは綾菜ちゃんを思っている。

男のくせに、健気に頑張るあいつを

自然と応援してきた。






・・・でも、

一番困るのは・・・・・



栄一の視線は、"二人"ではなく

綾菜へと一直線に向けられる。



秀と大輝が惚れるのもわかる。


あんな、無垢な笑顔で

楽しそうにされてたら、だれだってずっと一緒にいたくなる。




それに


『つくっている』か・・・・






・・・・あんなこと、初めて言われた。














< 320 / 833 >

この作品をシェア

pagetop