コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
去っていく二人の
後姿を見て
栄一は思う。
・・・・これは、本当に困ったな。
大切な幼なじみに彼女ができた。
人づきあいが苦手なあいつに。
それに、すごく表情がやわらかくなっている。
きっと綾菜ちゃんのおかげだ。
このまま二人を応援したい。
でも、
そうすると
俺のもう一人親友の恋は応援できないことになる。
ずっと一途に、あいつは綾菜ちゃんを思っている。
男のくせに、健気に頑張るあいつを
自然と応援してきた。
・・・でも、
一番困るのは・・・・・
栄一の視線は、"二人"ではなく
綾菜へと一直線に向けられる。
秀と大輝が惚れるのもわかる。
あんな、無垢な笑顔で
楽しそうにされてたら、だれだってずっと一緒にいたくなる。
それに
『つくっている』か・・・・
・・・・あんなこと、初めて言われた。