しみる恋。
フられて、出かけなくなった豊を、周囲が手助けしてくれているのだが……


「人数合わせと言ったって、これじゃあ、パシリじゃないか……」


豊は、飲料の缶とお菓子の類が大量に入ったレジ袋の数々を、抱え直す気にもならず、ついぼやく。

そして今日何回目かになる溜息を、思いっきりついた。




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