[続]愛しき人
今回の件で…

俊哉は私が仕事に行くの嫌がるようになっていた…

会社に行くと、俊哉は時間を見つけては企画開発におくるよになっていた。

知っている人はさほど、気にも留めないが…

(専務時代にもよくあったことだから…)

知らない人からすれば、社長が一日に数回こちらに来るのはかなりにプレッシャーだったんだろう…

  …私に告白した彼は、実力は認められていたが、
   自己中心的な部分を考えて、
   支社への急きょ移動が決まり去って行った…
    俊哉がそのまま本社に置いて置くとは思わなったけどね…

俊哉の独占欲というか心配性というか…日を追うごとに強くなっていった気がした…

私はもともと、毒舌課長の彼を好きになったこともあり、彼からの拘束にはさほど、いやな感じはなかったんだけど、
こう頻繁に来られたんじゃ…みんなが仕事にならない…


前田課長に何かあったのか?とか聞いてくる人もいて、課長も実のところ困っていたようだ…

そんな、課長が気になって…
『課長…すいません。私も来ないように行っているのですが…この前の件で、どうやら、スイッチが入ってしまったようで…』

「まあ。分かる気がするよ。今までのことを考えればさっ…
でも、この状況はあまり良くない…」
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