[続]愛しき人
私は、傍で聞いていて、涙があふれてきた・・・

俊哉だけは、絶対に裏切らないと思っていたから・・・

私は、もう分からなくなっていた。

そして、震えと共に過呼吸の発作まで起こしていた。

俊哉と付き合い始めてから一度もでなかった過呼吸発作・・・

医者を呼び、袋をあてた。

今、一之瀬宅には医師が常勤している状態。
父が、私が、自傷行為を興すかもしれないからと心配しているから・・・
昔のことがあるからかも知れないけど・・・

俊哉は私の様子を見て、びっくりしていた。


そんな私を横目に、父は俊哉に言い放った!!

「キサマは俺の大切な娘に何をしたんだ!!。

キサマが今、そのポジションで金を自由に使えるのは美咲が傍にいたからじゃないのか?

美咲を大切にしていたんじゃないのか?

キサマは私から言わせれば社長失格だ!!

キサマの会社との取引は全部引き上げる!!

そして合同で起こした会社は私が吸い上げる。以上だ。」



一之瀬の父の言葉は俊哉がABCでの社長ではいられなくなることを意味していた。
NFが全面バックアップを停止することになれば、業界でも一気に危ない会社とのレッテルを張られ、株価は暴落する・・・
ABCは危機的状況に追い込まれることとなる・・・

私は、自分がこんな状態でもそれだけは待ってほしいと父に頼んだ。
私が勤めている会社でもあり、お世話になった会社だからと・・・

必死で頼んだ・・・

父はそんな私を見て、「分かった。私が最終決断をするよう」にと言い残した。決断を下すまではそのままでになった・・・
< 94 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop