△～triangle～

その時、不意に……頬を涙が伝った。

ポロポロと零れていた涙は、次第に溢れる様に頬を流れ落ちる。

二人は困った様に顔を見合せながらオロオロと私の様子を窺っている。

……何故泣いているのかは分からなかった。

悲しいからかもしれないし……嬉しかったからかもしれない。

救われた気がしたからかもしれなくて……でも責められたような気がしたからかもしれない。

矛盾した様々な思いが溢れては消えていく。