ケンカ+理解×大好き=友情
私は、半ば強引にあっちゃんを説得した。
「あっちゃんさ、イトコに金借りなきゃならないくらいサイフの中厳しいんでしょ?
次のバイト代、来月まで入らないんじゃなかった?
本当に一人でお金集められると思ってる?
時間的に無理じゃん。一週間しかないんだよ?」
ここまで熱くなっている自分にビックリだ。
何で私、ここまで真面目になってんだろ……。
ミサキとあっちゃんも、普段こんなに自己主張しない私を見て目をパチクリさせていたけど、ミサキはみるみる笑顔になって、
「それいいじゃん!
借りるより稼いだ方が気が楽だしね」
と、快く賛成してくれた。
「でも、2人にそこまでさせられないよ」とか「俺が何とかするから」と言うあっちゃんの言葉をスルーし、私とミサキはどんどん話をすすめた。