キスはおとなの呼吸のように【完】
「あの会社のことで気がついたことや気になったことを移動中に記載しておいた。袴田はこのほかになにか気づいたことはあったか」

大上先輩はそういって、手書きの文字をわたしに読めるむきに変える。

先輩のこういう正確な仕事ぶりには、あいかわらずおどろかされる。
名刺の裏には四葉屋の会社のようすや雰囲気、オフィス用品で不足していそうなものや、これから必要になっていきそうなものが箇条書きで書きなぐられていた。

さらにそのしたには、どこで調べたのだろうか、兼田社長の年齢や学歴なんかも簡単に書かれている。
< 165 / 380 >

この作品をシェア

pagetop