キスはおとなの呼吸のように【完】
「二週間まえ、なにかあったんですか? お酒はたのしくのまなきゃだめですよ。ほら、乾杯しましょう。今日は祝杯なんです」

そういってバドワイザーを常連のサラリーマンにむける。
まだお酒を持っていないサラリーマンは、明らかにめいわくがっていた。

だが、大上先輩はそんなことはおかまいなしにビールの缶をサラリーマンの顔におしつけようとする。

それをカウンターのむこうからカズトが制した。
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