Vrai Amour ~駿の場合~
パーティが終わり、おのおのが新郎新婦に声をかける。
秋緒様は千夏様のために、ご自分が変わることを選ばれたと聞いた。
目の前にしたその姿は、以前の秋緒様とは打って変わって明るくとても頼もしく映る。
隣にいらっしゃる千夏様もとても幸せそうに微笑んでいた。
「・・・今、どうしてる?」
秋緒様は咲子に気づくと、優しい顔でそう尋ねられた。
咲子は少し頬を染めて私を見上げる。
本当にこの人には参ってしまう・・・
こうして微笑まれただけで、私は骨抜きにされてしまうのだから・・・
「・・・桐島の家は全部恵に継がせて、私は朝比奈の姓になったの」
恥ずかしそうに頬に手をやるその左手の薬指には二人おそろいの結婚指輪が光っている。
30年経って、ようやく恋を実らせた二人はまるで中学生のように照れていた。
秋緒様は千夏様のために、ご自分が変わることを選ばれたと聞いた。
目の前にしたその姿は、以前の秋緒様とは打って変わって明るくとても頼もしく映る。
隣にいらっしゃる千夏様もとても幸せそうに微笑んでいた。
「・・・今、どうしてる?」
秋緒様は咲子に気づくと、優しい顔でそう尋ねられた。
咲子は少し頬を染めて私を見上げる。
本当にこの人には参ってしまう・・・
こうして微笑まれただけで、私は骨抜きにされてしまうのだから・・・
「・・・桐島の家は全部恵に継がせて、私は朝比奈の姓になったの」
恥ずかしそうに頬に手をやるその左手の薬指には二人おそろいの結婚指輪が光っている。
30年経って、ようやく恋を実らせた二人はまるで中学生のように照れていた。