【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
柾樹の言葉を聞いた彼女達は青ざめた以上に、涙目になっている。
私でも初めて見る柾樹。
私でも恐いって思う。
柾樹はナイフを持っていた子の髪の毛を鷲掴みにして、冷ややかな目で見ている。
小さな悲鳴をあげた彼女の顔は、恐怖一色で今にも泣きそう。
「…お前らさぁ、俺の女に何してくれてんの?」
最早彼女達は何も言えなくなっていた。
「…選ばせてやるよ。腹と顔どっちがいい?」
「………は?」
「腹蹴られてぇか顔殴られたいかって聞いてんだよ!」
倉庫の中柾樹の怒声が響き渡った。