ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「章太郎に謀られたか……」


ため息混じりに呟いた雪ちゃんの背中で、首を小さく横に振る。


昨夜、あたしはお兄ちゃんに『雪ちゃんを呼び出して欲しい』って、お願いをした。


もちろん、お兄ちゃんは頑なに拒否していたけど……。


一時間以上経っても諦めないあたしに、お兄ちゃんが折れてくれたんだ。


「あたしが、お兄ちゃんにお願いしたの」


それだけ言うと、雪ちゃんはすぐに事情を読み取ったみたい。


「そういう事か……」


もう一度ため息を漏らし、どこか困ったようにポツリと呟いた。


< 193 / 500 >

この作品をシェア

pagetop