ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
家に着いてあたしの部屋に入ると、雪ちゃんが呆れたようにため息をついた。


「……あのさ、渚。どうして、こんなに散らかってるのかな?」


「え〜っと……」


「春休み中に、一緒に片付けたよね?」


「ア、ハハッ……!」


「笑って誤魔化してもダメだよ。また足の踏み場がないし……」


「昨日、ちょっと物理の教科書探してただけなんだけどね……」


「“ちょっと探してただけ”で、どうやったらここまで散らかせるんだよ?」


あたしは誤魔化すように苦笑いを浮かべ、ひとまず散乱している雑誌を拾い集めた。


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