ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「……とりあえず、今日は物理の宿題を優先するしかないし、片付けは後回しにするか。その前に、渚には反省が必要だけどね」


「はぁい……」


唇を尖らせながらも小さく手を挙げると、雪ちゃんがため息混じりに微笑んだ。


「大人しく返事したってダメだよ。お仕置きとして、今日はみっちりしごくからね」


「えっ!?」


「さて、さっさと始めようか」


爽やかにニッコリと笑った雪ちゃんを前に、思わず口元が引き攣ってしまう。


彼がそんな顔をする時は、あのお兄ちゃんすら不戦敗を決め込むくらいスパルタになるから……。


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