ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「俺達を呼びに来たんでしょ?」


優しい瞳を向けた雪ちゃんは、いつもと変わらない態度で……。


あたしも彼に合わせるように、ニッコリと笑う。


「うん、お茶の用意が出来たの!部屋の前に来たら、雪ちゃんがお兄ちゃんと真保の事を話してたから、ビックリしちゃった!お陰で二人を呼びに来た事、すっかり忘れちゃってたよ〜!」


少しだけおどけたように笑うと、雪ちゃんもお兄ちゃんも何も言わずに笑った。


そして、雪ちゃんはお兄ちゃんの手を借りてベッドから降り、あたし達はおじさんとおばさんが待つリビングに行った。


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