ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
その日を境に、お兄ちゃんが雪ちゃんと遊ぶ時はあたしも付いて行くようになった。


お兄ちゃんは、小さなあたしを連れて遊ぶ事を疎ましがる事もあった。


だけど……。


雪ちゃんはいつも、嫌な顔一つせずにあたしと遊んでくれた。


小学校に入学してからは、苦手だった漢字も出来なかった逆上がりも、彼が教えてくれた。


中学生になっても、困った事があると雪ちゃんに泣き付いた。


そんなあたしを、彼はいつだって優しく受け入れてくれた。


だから……。


この恋がいつから始まっていたのかなんて、自分でもわからない。


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