ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「父さん……」


雪ちゃんの顔が苦しげに歪んで、その瞳があたしを捉えた。


見せられた迷いも戸惑いも、あたしを想っての事だってわかっているけど……。


今は優しさや思いやりよりも、雪ちゃんのものだという確かな証が欲しい。


「雪ちゃん、好きだよ」


両親達の前で恥ずかしげも無く想いを告げるあたしは、もしかしておかしいのかもしれない。


だけど、この想いの全てを素直に伝えたいんだ。


雪ちゃんは困ったように笑った後、息を吐いてソファーから体をずらし始め、お兄ちゃんの手を借りて床に移動した。


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