ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
白む景色の中、柔らかい笑みを浮かべる雪ちゃんがいた。


彼が優しく笑っているから、あたしはそれだけで幸せだと思えた。


いつもみたいに『好き』って言うあたしに、雪ちゃんもいつもと変わらない言葉を返してくれる。


手を繋いで海岸を歩いて、彼に甘えるようにキスをねだった。


いつものように目を閉じた直後、確かに唇に優しい温もりが降って来た。


それなのに……。


すぐに消えた温もりを追い掛けるように瞼を開けると、そこにはもう雪ちゃんの姿は無くて……。


あたしは一人、暗闇の中に取り残されてしまったんだ──。


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