ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
雪ちゃんの葬儀が終わってから数日が過ぎたけど、あたしはまだ一度も学校に行っていない。


もちろん彼と結婚したあたしには、これは法律上認められている休みではあるけど……。


どれだけ時間が経っても、もう学校に行こうなんて思えなかった。


今まで、どうやって頑張って来たんだろう……。


家族よりも雪ちゃんに褒めて貰える事がずっと嬉しくて、それを糧に努力して来た事がたくさんある。


だけど……。


雪ちゃんがいない今、自分が生きている事すら意味が無いとしか思えなくて、ただただぼんやりと毎日を過ごす事しか出来なかった。


< 444 / 500 >

この作品をシェア

pagetop