ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
「待ってっ……!」


喉の熱を堪え、嗚咽を押し込めながら必死に叫んだ。


「ゆっ、雪ちゃっ……!待っ……てっ、待ってよぉっ……っ!」


今すぐに追い掛けたいのに、あたしの足は震えているだけでちっとも前には出なくて……。


「お願いっ……!待ってっ……!」


雪ちゃんの背中に向かって、ただ必死に叫び続ける事しか出来ない。


「雪ちゃっ……!」


だけど──。


「わ、悪い所……全部直すから……っ!も、もう泣かないし、ワガママも……っ、言わなっ、いからぁ……っ!」


どんなに訴えても、雪ちゃんは振り返ってくれる事すら無かった。


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